光のノスタルジア

natsu-yuki

光のノスタルジア

 

(2010年/フランス・ドイツ・チリ/1時間30分)

※ 11/13(日)予告なしで上映後、新潟県立自然科学館 出口翔大学芸員による解説イベントあり


監督・脚本:パトリシオ・グスマン
料金:シネ・ウインド通常料金
上映日:11/13(日)、11/15(火)、11/17(木) 上映時間はこちらをご覧ください。
2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭最優秀賞受賞作品
2010年カンヌ国際映画祭・非コンペティション部門正式上映

11/13(日) 特別イベント チリから見られる星について
ゲスト:新潟県立自然科学館 出口翔大 学芸員
主な解説内容:チリのアタカマ砂漠にある星の観測施設について
       チリで見られる星座について
解説時間:約15分
※舞台挨拶やイベント実施の上映はシネ・ウインド鑑賞券、各種招待券はご使用いただけません。
※イベントは当日映画鑑賞の方のみご参加いただけます。

「宇宙の壮大さに比べたら、チリの人々が抱える問題はちっぽけに見えるだろう。
でも、テーブルの上に並べれば銀河と同じくらい大きい」 P.グスマン

チリ・アタカマ砂漠。標高が高く空気も乾燥しているため天文観測拠点として世界中から天文学者たちが集まる一方、ピノチェト独裁政権下で政治犯として捕らわれた人々の遺体が埋まっている場所でもある。生命の起源を求めて天文学者たちが遠い銀河を探索するかたわらで、行方不明になった肉親の遺骨を捜して、砂漠を掘り返す女性たち……。永遠とも思われる天文学の時間と、独裁政権下で愛する者を失った遺族たちの止まってしまった時間。天の時間と地の時間が交差する。


<実行委員より>
「なんて壮大な映画だ。」これは私が、山形国際ドキュメンタリー映画祭で、初めて『光のノスタルジア』を観た後の率直な感想だ。
それから5年たった今でも、映画中の天体の美しい映像、1973年から約20年続いたピノチェト政権時代の恐怖を語る人々の姿が脳裏に焼き付いている。
この映画に出てくる人々は、一貫して過去を見つめている。一秒一秒が、どんどん過去になっていく事実を冷静に受け止めるその姿は、私達に繰り返してはいけない歴史を静かに語りかける。このドキュメンタリー映画は壮大な叙事詩に、チリの歴史として語り伝えるに値する。 (横山裕香

(c) Atacama Productions (Francia), Blinker Filmproduktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010